一滴の尿でがんを発見!? がん保険に早く入らないと損をする!

スポンサーリンク

はじめに

先日、東京のベンチャー企業「HIROTSUバイオサイエンス」が 体長約1ミリの線虫に人の尿のにおいを嗅がせて、がんの有無を 発見する検査方法を発表しました。
2020年からの実用化を目指しており、約85%の確率でがんを 発見できるとしています。

詳細記事はコチラから
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50504250S9A001C1LX0000/

がんは日本人の二人に一人が罹患すると言われており、今でこそ医療の発達により罹患しても5年生存率は伸びていますが、日本人の死因の1位であることも事実です。

がんは早期発見が極めて重要と言われていますが、忙しくてなかなか人間ドックに行けず、体調の変化に気づいて病院に行ったら手遅れだったというケースもあります。

その点、尿一滴でがんの有無がわかるのは画期的な方法です。

スポンサーリンク

がんの早期発見が増えると困る?

ここから導かれるのは、がんの早期発見の可能性が高まること。
それはつまり、がん患者が増えることです。
一見、悪いことのように見えますが、今までは早期発見できていなかったために、本当はがんに罹患しているのに癌と診断されて いなかっただけで、実際には早く発見されて損はありません。
むしろ治療の選択肢、生存率も上がるのでいいことだらけです。

ところが、ここからが本題。
早期発見が増えると困る人がいます。それはだれか?

答えは、保険会社です。

がん保険の仕組み

保険会社が発売しているがん保険は、通常がんと診断されたら一時金が出るものや、入院・手術で給付金を支払うものが多いです。
がん保険の保険料は、がんと申出される人数を予測して、どのくらい一時金・給付金として支払いが発生するから、これだけ保険料をもらおうという計算をします。
実際にはアクチュアリーという専門職が細かい計算をするのですがここでは詳細は割愛します。

ということは、がんが早期発見されやすくなることで、がんと 診断される人が増えると、そのぶん支払いが増えるため、保険会社は 困るのです。

すると、どういうことが起きるか。
一つは保険料が今より高くなる
二つ目は給付金の支払い条件が悪くなることです。

だからこそ、今のうちに保険に入るべき!

では、私たちはどうすべきか。
答えは、今のうちに保険に入っておくことです。
なぜなら、すでに入っている保険の内容をさかのぼって変更することは保険会社はできないからです。もし、そんなことができてしまったら、将来の不安に備えて入った保険の意味がなくなってしまいます。

実際に、過去にも似たような事例がありました。

当時の富士生命(現FWD富士生命)が発売していた、「がんベスト・ゴールド」 という商品。発売当初はがんと診断されたら最高で3,000万円の一時金がもらえるという、とんでもない商品でした。

そこで起こったのは一時金目当てで、がんか疑わしい人の加入が増えて支払いが想定以上に膨らむということでした。がん保険には加入後90日間は待期期間といって、がんと死んだされても保険の対象外になる仕組みがあります。ところが、90日たった途端にがんと診断されて給付金を請求するケースがあったようです。

その結果、発売から1年たたずに、一時金は最高500万円に縮小、その後も改定(顧客にとっては改悪)を重ねて、いまでは300万円まで下がっています。

最後に

今後起こりうることは何か?それは、今回の尿を使った検査など、最新の技術のおかげでがんと診断される人が増えたとき、保険会社は間違いなく、保障内容を厳しくしたり、保険料を上げてきます。

保険会社も営利企業ですので、ある意味やむを得ないところではあります。
だからこそ、私たちが先手を打ってできることと言えば、今のうちに保険に入っておくことではないでしょうか。