サブスクの波は自販機にまで来た
JR東日本グループが9月に発表した自動販売機を使った飲料のサブスクサービス。
カフェなど実店舗のサブスクは珍しいものでなくなってきましたが、自販機のサブスクは目新しさがありました。
実際のサービス内容は利用者に当日のみ有効なQRコード毎日配信され、JR東日本エリアの駅構内に約400台設置されている最新の「イノベーション自販機」で1日1回だけ使えるものです。
料金プランは2種類あり、アキュアメイドプランという1か月のおためしプランでは980円で、JRグループのプライべとブランドの商品のみ利用できるものと、月額2480円ですべての商品が利用可能なプレミアムプランがあります。
先行募集は倍率17倍の大人気
サービス開始にあたってまずは500名の会員を募集したところ、なんと8800人の応募があったようです。倍率は17倍を超えました。
詳細記事はコチラ https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00285/
確かに、おためしプランでは月額980円で最大30回利用できるので、一本当たりの値段はわずか33円、仕事のある平日のみ駅で利用するケースでも20日利用すれば一本当たり49円なので割安感はあります。
一方でプレミアムプランは平日のみ利用の場合一本当たり124円の計算です。
最近では大手コンビニが発売しているプライベートブランドお茶のペットボトルは100円で販売されているので、飲料の種類によってはそれほど割安感は無いかもしれません。
ただし特茶など定価の高い商品も選べるので、やり方次第ではかなりお得度の高いプランと言えます。
おためしプランからプレミアムプランに自動的に切り替わりますが、プレミアムプランになってお得感を感じられる付加価値がなければ解約が増えてくることも考えられます。
なぜサブスクサービスが増えている?
サブスクサービスは近年急速に伸びています。
理由は他記事に詳細を書きましたが、売り上げの安定性とストックの積み上げ、そしてデータの取得が大きいでしょう。
一方で魅力あるコンテンツの提供も大切です。自販機のサブスクと聞けば新鮮味はありますが、プレミアムプランのお得度はどうか?先の記事でも書きましたが、単純に月額との費用対効果で見ると簡単ではないように感じます。
飲み物だけではない付加価値、例えば駅ナカ独自の商品展開はもちろん、台数を増やしてどこでも利用しやすい体制にすることは欠かせないですね。
さいごに
サブスクのサービスは企業側にもユーザー側にもメリット・デメリットのあるサービスです。
最近では飲食に限らず音楽や服、クルマなど様々な業種に広がっています。
背景としてはモノに対する価値観が「所有から使用」に代わっている点が挙げられます。
とはいえ、飲食については「所有」という考えは成り立ちにくく、その日その時に「使用」するものです。
だからこそ余計にお得かどうかという観点は重要です。
自身のライフスタイルに合わせたサービスを利用して下さいね!