初めてマラソンに挑戦するんだけど、やめた方がいい大会はあるの?
練習不足で完走が目標なら避けた方がいい大会はあるね!
マラソンブームは衰える様子がなく、東京マラソンの倍率は11倍、大阪マラソンや京都マラソンも4倍を超える抽選倍率を誇っています。
なかなか当たらないから他の大会に出よう!と思っても、その大会の難易度を調べないと途中リタイアという悲惨な目にあうこともあります。
今回は抽選倍率が2倍以下で比較的当たりやすい大会と先着順でエントリーできる大会から、初心者が安易に申し込むと危険な大会ベスト3と特別枠1つの合計4大会をご紹介します。
私、ヨージーも10回以上フルマラソンに出ていますが、どれも躊躇する大会です…。
初心者におすすめの大会ランキングは多数出ていますが、逆ランキングは少ないと思うので参考にしてください(笑)
東京マラソンに当たればすべて解決なんだけどね!
人気大会の完走率は?
まずは全国の人気マラソン大会の完走率を見てみましょう。
大会(制限時間はすべて7時間) | 抽選倍率(一般枠) | 出走者 | 完走者 | 完走率 |
東京マラソン(2019) | 12.1倍 | 37,568人 | 35,431人 | 94.3% |
金沢マラソン(2019) | 3.1倍 | 14,261人 | 13,756人 | 96.7% |
大阪マラソン(2019) | 4.4倍 | 32,989人 | 31,594人 | 95.8% |
神戸マラソン(2019) | 3.9倍 | 20,320人 | 19,448人 | 95.7% |
京都マラソン(2019) | 5.3倍 | 16,289人 | 15,382人 | 94.4% |
軒並み95%前後の高い完走率になっています。
完走率に大きく影響してくるのは以下の3点です。
- 気候条件
- 制限時間
- コースの難易度(特に高低差)
人気大会はこれらの条件が緩いので、必然的に初心者向けの大会となり、初心者がぶっつけ本番で臨んでもある程度完走できるわけです。
裏を返せば、これらの条件が厳しい大会が初心者は注意が必要です。
では、初心者に厳しい大会の第3位からみていきましょう。
第3位:奈良マラソン(奈良市)
基本データ
- 開催日:2019年12月8日
- 制限時間:6時間
- 定員:12,000人
- 完走率:92.99%
難関ポイント
奈良マラソンの難関ポイントを5段階評価で判定します。
- 気候条件:💀
- 高低差:💀💀💀💀💀
- 制限時間:💀💀💀
奈良マラソンの解説
奈良マラソンは2010年に始まった比較的新しい大会です。
同じ関西では大阪、京都、神戸の人気大会がひしめく中、奈良マラソンは先着順のエントリーなので誰でも申込できます。(2019年大会はエントリー開始40分で締め切られたので注意が必要です!)
奈良マラソンの難しいところは高低差です。
最大高低差は90メートルあり、常にアップダウンを繰り返すコースになっています。
とはいえ気候条件はマラソンに適した時期なので、完走率は比較的高く、初心者でもアップダウンをうまくこなせれば完走は見えてくる大会です。
第2位:北海道マラソン(札幌市)
【2020年2月1日追記】東京オリンピックのマラソンが札幌市で開催されるのに伴い、2020年の北海道マラソンは中止が発表されました。
基本データ
- 開催日:2019年8月25日
- 制限時間:5時間
- 定員:17,000人
- 完走率:84.47%
難関ポイント
北海道マラソンの難関ポイントを5段階評価で判定します。
- 気候条件:💀💀💀💀💀
- 高低差:💀
- 制限時間:💀💀💀💀
北海道マラソンの解説
北海道マラソンの難しいところは暑さです。
いくら北海道とはいえ、8月は暑い!
加えて制限時間も5時間と都市型マラソンとしては短めの設定になっています。
それでもエントリーは先着順なのでクリック合戦になる人気大会です。
2019年大会は小雨でスタート時の気温が18.7度と比較的低かったため完走率は84%まで上がりましたが、2017年大会はスタート時にすでに24.7度まで上がり、完走率は80%まで下がりました。
ある程度練習を積んだ人でもベストタイムから15分以上遅れることが多々あります。
ましてフルマラソンデビューのような初心者が出るには危険と言えるでしょう。
第1位:NAHAマラソン(那覇市)
基本データ
- 開催日:2019年12月1日
- 制限時間:6時間15分
- 定員:30,000人
- 完走率:64.18%
難関ポイント
NAHAマラソンの難関ポイントを5段階評価で判定します。
- 気候条件:💀💀💀💀💀
- 高低差:💀💀💀💀💀
- 制限時間:💀💀💀
NAHAマラソンの解説
北海道マラソンは暑さが敵でしたが、NAHAマラソンは暑さに加えて湿度と高低差という3拍子揃った難易度を誇ります。
12月開催ですが、2019年大会はスタート時点で24度、完走率は64%という都市型マラソンとしては異例の低さです。
特に高低差は小刻みなアップダウンと、18キロから中間点にかけては40メートルのアップダウンが待ち構えるなど、非常に厳しいコース設計です。
過去10年で最も完走率が低かったのはスタート時点で26度を記録した2016年大会の53.2%、最も完走率が高かった2014年大会でも74.6%という結果です。
もし出場するなら完全に旅ランと割り切って、旅行感覚で行くことですね!
特別枠:いわきサンシャインマラソン(福島県いわき市)
基本データ(2019年大会は降雪により中止のため2018年大会のデータ)
- 開催日:2018年2月8日
- 制限時間:6時間
- 定員:7,000人
- 完走率:73.66%
難関ポイント
- 気候条件:💀💀💀💀💀
- 高低差:💀💀💀
- 制限時間:💀💀💀
いわきサンシャインマラソンの解説
いわきサンシャインマラソンは2010年に始まって、2019年大会で10周年を迎えた大会です。
開催時期は2月、制限時間は6時間、高低差も奈良マラソンより厳しくない、それなのに完走率が低いのです。
2018年大会は気温の上下が激しかったことと、海からの風が強く気象条件がかなり悪かったようです。
ただ、それ以上にこの大会が問題なのは、雪による中止のリスクです。
実際に降雪のため2014年と2019年の2回中止になっています。
【2020年2月追記】いわきサンシャインマラソン2020はコロナウイルスの影響で中止が決定しました。2019年の雪に続いて2年連続の中止です。
福島の太平洋側は雪が多いところではありませんが、やはり何年かに1回は大雪とぶつかってしまいます。
せっかく楽しみにしていたマラソンが中止になるだけでも悲しいのに、中止による参加費の返金はありません!
過去10大会で2回中止、20%の確率で走れない可能性がある大会は、あまり申し込みたくないのが本音です。
中止の場合の返金があれば話は変わりますが、現状ではあまりお勧めできないと思っています。
あわせて読みたい☞なぜマラソン大会は中止でも返金なし?マラソン界の闇を語る
マラソン初心者は選ぶ大会が重要
初心者におすすめできない大会を紹介させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
フルマラソンは完走できたときには何物にも代えられない感動が味わえます。
走っているときは「なんでこんな苦しい思いしているんだろう?」と嫌になるときもあります。
ここで紹介した大会からは怒られるかもしれませんが、せっかくマラソンに出るならば完走してほしいと思い、書かせていただきました。
あなたの大会選びの一助になれば幸いです!