1GAMEてつ著「パチスロ馬鹿が動画配信始めたら再生回数が1億回を超えました」レビュー

何そのタイトル?怪しくない?

どうぜ変なYouTuberの自慢話でしょ?

いやいや、とんでもない。

控えめに言って、超良書です。

表紙とタイトルは奇抜ですが、中身は超フラットなビジネス書。

特に、ブログやSNS、YouTubeなど一般人が情報発信できるコンテンツをたくさん持てる中で、どのように立ち振る舞えばいいかをわかりやすく説明しています

以下、著書のタイトルが長いため、「パチスロ馬鹿が動画配信始めたら…」に略させていただきます。(それでも長いw)

ヨージー
ヨージー

ブログのタイトルが長くなる…(涙)

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「パチスロ馬鹿が動画配信を始めたら…」概要

本書はパチンコ・パチスロの遊技人口を増やすことを目的に活動している「1GAME(ワンゲーム)」の代表「てつ」さんの処女作。

2019年3月に発売され、Amazon売れ筋ランキングでも1位を獲得しています。

著者のてつさんは、もともとパチスロの開発者。

転じて今ではブロガー兼YouTuber。

Twitterのフォロワー数は12万人超、YouTube「 1GAME TV  」のチャンネル登録者数は50万人を超えています。

ジョーカーメイクが目立ちすぎる…

パチスロと聞くと嫌悪感を抱く人もいると思いますが、本書はパチスロの解説でもなくパチスロの普及を促す内容でもありません。

ご本人曰く

趣味としては最低の部類とされるようなパチンコやパチスロを、本業の傍らで遊びながら情報発信し、収益化に結び付けた。(序文)

一言で言って、収益化に結び付けたノウハウを詰め込んだビジネス書。

なぜ成功したかのメソッドが、2時間ほどで読める分量の中に詰め込まれています。

余談ですが、パチスロは適度に遊ぶものです。

注意しましょうね。

あわせて読みたい☞パチスロ依存症から抜け出した体験記。ギャンブルやる時間無くすしかないよねって話。

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「パチスロ馬鹿が動画配信を始めたら…」ここがポイント

著者のてつさんはブロガー兼YouTuber。

私、ヨージーもブロガーのひとりとして刺さるポイントがたくさんありました。

中でも特に刺さった点は3つ。

  1. 得意なジャンルで勝負
  2. 正しいアンチの使い方
  3. 最強の武器を手に入れている

すでにブロガーあるいはYouTuberの人、これから目指す人には必読の項目です。

得意なジャンルで勝負

ブログやYouTubeを始める時に、どんなコンテンツにするか?

真っ先に考えるのは「おいしいジャンル」ですよね。

言い換えれば儲かりやすいジャンルです。

てつさんは著書の中でこう述べています。

これから情報発信を「個人」で行う人に、これだけは知っておいてほしい。

興味のないことを発信し続けるという行為は、想像を絶する苦痛を伴います。(P48)

コンテンツ作りは継続が命。

継続する以上、「好きなこと」あるいは「得意なこと」でないとしんどい。

そして「好きなこと」と「得意なこと」がずれる時は「得意なこと」を優先すべきと述べています。

コツコツと継続するためには、もちろん好きであることは重要です。ただ、もっと大事なのは「自分の中に多くの引き出しがある」ということ。発信するコンテンツが調べずとも準備せずとも、すでに自分の中にあるという状態がベスト。とにかく継続が楽です。(P49)

例えば、副業でブログを始めるなら本業で得た知識を元に書き始めるイメージですね。

でも、得意なことってなんだろう…?

その答えはブロガーなら名前は聞いたことあるであろう、マナブさん(https://twitter.com/manabubannai) の言葉に集約されますね。

マナブさんもブログなどで億を稼ぐ超人ですが、ブログやYouTubeの中で「得意なことがわからないなら、無意識に3年以上続けていること」と言っています。

まずは軸を3つくらいに絞りましょう。自分の得意分野でOKです。得意分野がわからないなら、無意識に3年以上続けていること(略)でOKです。

https://manablog.org/twitter-neta/

私は、3年以上ランニングを続けてマラソン好きなので、ラン関連の記事を書いています。

すでに持っている知識やスキルがある程度ありますしね。

てつさんの言葉で言えば、「引き出しがある」状態。

得意なことから始めるは、一言で言って「手っ取り早い」です。

あわせて読みたい☞ブログを書きやすいネタ4選!書きやすいネタで書いてみよう。

正しいアンチの使い方

コンテンツを発信する以上、アンチが生まれます。

なるべくなら良い人を演じて、アンチを避けたいと思うのが人の常。

この思いをてつさんは真っ向否定します。

アンチはとても便利に動かせる人材だからです。利用したほうが得策です。(P85)

僕に利用されていることなど全く気付かず、僕を傷付け、邪魔をすることだけをモチベーションに、ありとあらゆる罵詈雑言で僕の売名行為に加担してくれる。(P86)

いやいや、そこまで強靭なメンタル無理だよ…

その思い、わかります。

それに、てつさんのようなTwitterのフォロワー12万を超えるような人なら、罵詈雑言を浴びせるアンチも出てきますが、ぽっと出のブロガーやYouTuberではそこまでの罵詈雑言は少ない気もします。

ただ、アンチをうまく使うという点は賛成です。

私、ヨージーも以前Twitterで自分のブログを紹介したら、ご丁寧に引用RTで「クソみたいなブログですね」といわれたことがあります。

クソみたいなブログですね。ケケケ…

当時は凹みましたが、今思えばそれをうまく使うこともできたかもしれません。

確かTwitterだったと思いますが、以前てつさんは「影響力のあるバカは利用価値がある。影響力のないバカはただのバカ」といった趣旨のツイートをされていました。

これも、アンチをうまく使うに通じますね。

最後にアンチといえど、注意すべき2つのアドバイスを載せています。

  1. 怒らせる対象はキチンと選ぶこと
  2. 如何なる場合も相手を論破しないこと

対象を選ぶうえで、相手にしてはいけないタイプのひとつ目は、1対1のコミュニケーションを求めてくる上に、現実世界で危害を加える人物。

おまえんち行ってやんぞ!おらぁ!!

見極め方は「発言が支離滅裂で要領を得ない」人物。

このタイプは無視でOK。

一方で1対1で相手にしてもいい基準も述べています。

一定以上の知能を持った論理的な人で、なおかつ影響力を持っている人に限定してください。Twitterで言えばフォロワーを最低でも1000人抱えた人。こういう人にアンチ化してもらうことができれば、売名の種を植えた状態になります。(P88)

ヨージー
ヨージー

私フォロワー1500人超えてるから該当する?

アンチになる理由ないけどw

もうひとつは論破しないこと。

論破してしまうと、相手は逃げてしまってそれ以降絡んでくれなくなるから。

こいつは倒せないと判断されるとアンチは構ってくれなくなるとのこと。

程よく隙を作るのがいいですね。

実際に冷静に対応できるかは訓練が必要だと思いますが!

最強の武器を手に入れている

本書はYouTubeに力点を置いてますが、ブログも同じこと。

初期費用を抑えて何万人にもリーチできるツールを持てているのです。

もちろん簡単なことではありませんが、ほぼノーリスクで大きなリターンを得られるビジネスは他に無いですね。

さらにてつさんの言葉。

強いメディアを持ち、拡散力と影響力という武器を手にすれば、その後のビジネス展開は格段に容易なものとなります。(P187)

今はだれでも強いメディアを持てる環境にありますからね。

よし!YouTuber目指すぞ!!

ちょっと待った。

てつさんから、夢を追う人向けにメッセージも。

もしあなたが学生で、将来の夢がユーチューバーであるなら考え直してください。(略)

まずは社会経験を積んで、自分が本当に「得意なこと」に対しての知識と技術を深める職業についてください。そうしてからでも遅くはありませんし、そのほうが確実に有利です。(P188 )

社会人に向けても同様のことを述べています。

今の仕事をしながらチャンネルを立ち上げ、軌道に乗ったら本腰を入れる方が安全と。

私も100%同意です。

闇雲に社会人を辞めるなんて危険すぎます。

少し話はずれますが、15年ほど前に「13歳のハローワーク」という本が流行しました。(2010年に改訂版が出ています)

作家の村上龍さんが13歳の子に向けた職業の図鑑です。

私は作家である村上龍さんが作家をどう解説するか興味があって読みました。

少し記憶があいまいですが、おおむね以下のようだったと記憶しています。

「医者から作家、弁護士から作家、サラリーマンから作家になった人間はたくさんいる。ただし、その反対はほとんどいない。つまり作家は最後に選ぶべき職業だ。最初から目指すものではない。」

YouTuberを目指す学生に向けたてつさんの言葉と通じますね。

「パチスロ馬鹿が動画配信を始めたら…」まとめ

控えめに言って、このタイトルと表紙をぱっと見で買う人はいないですよね。

私もてつさんを知らなかったら、間違いなく買っていません。

ヨージー
ヨージー

普通に見て怖いし怪しいよねw

でも大事なことなので何度も言うけど、中身は超フラットで現代版のビジネス書。

当レビューでは書ききれない魅力がたくさん詰まっています。

  1. 目的
  2. 仲間
  3. 初期投資などなど…

新しいことを始めるうえで抑えるべきポイントが詰まっている本書をぜひ手に取ってみて下さい。

きっとブログYouTubeに対する考え変わります。

漠然とした不安が消えます。

絶対クオリティ変わります。

では!