学校に行きたくない・・・
緊急事態宣言が解除され、徐々に学校の休校措置も解除されつつあります。
コロナウイルスに限らず、夏休み明けなど長期休みには学校に行きたくない!という悲痛な叫びがたくさん上がります。
もちろん、普段から学校に行きたくないと悩んでいる人はたくさんいるはず。
私、ヨージーも学校には全くいい思い出がありません。
そこで今回は学校なんかしょせん大したことないなと思えるアニメと映画を1本ずつ紹介します。
これを見れば、少し気が楽になるかもしれません。
学校なんか大したことないなと思えます、きっと。
学校が全てじゃない
当然ですが、学校が全てじゃありません。
人生80年として、中学校や高校はたったの3年、率にしてわずか3.75%。
消費税よりもはるかに小さい数字です。
小学校でも6年だから7.5%。
7.5%のガチャって、当たりそうでなかなか当たらないんですよ。
それだけ、ちっぽけな数字ということです。
でも、目の前に学校があれば、それが全てだと思えてしまうんです。
それはある意味仕方ないこと。
人はいちばん近くにモノに目が行ってしまうから。
ただちょっとのきっかけで視点を変えることができれば、気が楽になるかも。
そんなきっかけになる作品を2つ紹介しますね。
学校がちっぽけに思える2作品
さっそく、学校がちっぽけに思えてくる作品を2本紹介。
どちらも私が大好きな作品です。
やはり俺の青春ラブコメは間違っている
最初は、「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」を紹介。
作品のあらすじはこんな感じ。
友達を作ろうとも思わず、いつも一人でいるひねくれた高校生が、それを見かねた教師によって「奉仕部」という部活に入れられてからの高校生活を描いたラブコメディ作品。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%84%E3%81%AF%E3%82%8A%E4%BF%BA%E3%81%AE%E9%9D%92%E6%98%A5%E3%83%A9%E3%83%96%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%81%AF%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82
そう、まず主人公が友達もいない孤独なんです。
だからこそ、彼のセリフひとつひとつが刺さってくるんです。
孤独、友達がいなことは悪だと思いますか?
主人公の「比企谷(ひきがや)」はそんな先入観を真っ向否定します。
「一人で頑張ることの何が悪いんだ」と。
そして、こうもいいます。
「孤独は悪くない、孤独を強いられる状況が悪なんだ」と。
作品は2013年に12話放送された「やはり俺の青春ラブコメは間違っている(第1期)」と2015年に同じく12話放送された「やはり俺の青春ラブコメは間違っている 続(第2期)」の2つがあります。
そんな比企谷の個人的名シーンが、第1期の7話~8話にかけて。
7話~8話は、比企谷の所属する「奉仕部」が小学生のキャンプを手伝うというエピソード。
その中で周りの小学生から無視されている「鶴見留美」という女の子を目にします。
彼女は現状に諦めて、中学校に上がれば状況が変わると期待しています。
そんな彼女に対し、同じ奉仕部の「雪乃下(ゆきのした)」は中学に上がっても、あなたを無視する連中も同じ中学にあがる、同じことの繰り返しと話し、彼女は絶望します。
そこで比企谷はこんな話をします。
「八方美人だったやつでも、小学校を卒業して5年後に会うクラスメイトなんてせいぜい3%から6%くらいだ。普通のやつは八方美人じゃなく二方美人くらいだから、その4分の1、つまりだいたい1%。1%なんて誤差。切り捨ててよい。」
つまり1%と考えれば、気が楽になる。
みんなと仲良くする必要なんてないと諭します。
クラスの人間関係について、別のシーンで顧問の先生は比企谷にこんな話をします。
「仲良くしろとは言っていない。うまくやれと言っているんだ。」
結局キャンプの途中で、クラスメイトと元通りになるきっかけは表れるのですが、結局最後まで彼女はひとりぼっちでした。
ただしその後も彼女は何回か登場シーンがありますが、ひとりでも強く生きている姿を見せてくれています。
所詮クラスメイトなんて誤差、そう思えてから強くなれたのかもしれません。
作品は“>Amazonプライムビデオで観れるので、興味がある方はぜひ比企谷のひねくりっぷりも楽しんでみてください。
また冒頭で動画も紹介した通り、第3期となる完結編も7月からスタート。
コチラもぜひ楽しんでみてください。
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桐島部活辞めるってよ
2つ目は映画「桐島部活辞めるってよ」から名シーンをご紹介。
「桐島部活辞めるってよ」は2012年に公開されました。
原作は直木賞作家、朝井リョウさんのデビュー作で2009年に発表されたもの。
あらすじはこんな感じ。
きっかけは、キャプテンの桐島が突然バレー部をやめたことだった。そこから波紋が広がっていく。地方の県立高校のバレー部、ブラスバンド部、女子ソフトボール部、映画部、野球部――。それぞれの部活で、教室で、グラウンドで、5つの物語がリンクする。彼らがそれぞれ抱える問題は?桐島はなぜ部活をやめたのか?
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/148468/A000106771
タイトルにも出てくる桐島は学校のヒーローです。
桐島を頂点とするスクールカーストの中で、6人の高校生がそれぞれの視点で桐島が部活を辞めることによる混乱を目にすることとなります。
タイトルに出てくる桐島が主人公と思いきや、桐島は一切姿を現しません。
実際の主人公は桐島と同じスクールカースト上位の東出昌大演じる「菊池」と、スクールカーストの底辺で神木隆之介演じる映画部の「前田」。
菊池などスクールカーストの上位は桐島が部活を辞めたことで自分たちの力関係が変わることによる混乱に見舞われます。
一方で、桐島と一切関係のない前田は混乱に巻き込まれず、自分たちの映画部の活動を続けます。
そんな前田の活動は、スクールカーストの上位の目には入ってきません。
物語のラスト、学校の屋上で映画の撮影をしているときに事件は起こります。
それは、映画史に残るカタルシスを味わえる瞬間です。
この作品で感じるのは、学校なんて言うのは本当に小さい世界だということ。
本当は学校の向こうに何倍、何十倍、何百倍もの広い世界が広がっているんです。
でも、そこに気づけないと学校が全てだと思ってしまう。
それはすごくもったいないことなんですよね。
実は、前田には学校の向こう側が見えてました。
そして菊池も最後に向こう側を知ることができます。
ラストの桐島をめぐる解釈はいろいろあって、論争も巻き起こしましたが、学校への見方については異論はないでしょう。
こちらはAmazonプライムビデオでは配信されていませんが、U-NEXTの無料トライアルで観ることができます。
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学校は行った方がいいかもだけど、行かないのも悪じゃない
学校は行った方がいい?
私は行くのと行かないのだったら、行った方がいいと思います。
でも、そこに我慢や苦痛が伴うのであれば、行かないという選択肢だってありです。
特に、最初に伝えたとおり、人生において学校に行ってる期間はほんのわずか。
学校を出てからの方がはるかに長いんです。
一時の関係性で人生狂わされるなんて、いい迷惑ですよ。
でも我慢や苦痛だと思う理由のひとつに、自分の生きる世界は学校しかないからというものがあるならそれは違います。
今回紹介した2作品がそのことを物語っています。
本当は学校の向こうにもっと広い世界が広がっているはず。
そう思えば、見方が変わってきます。
もし苦しんでいる人にとって、本記事が少しでも前向きなれるきっかけとなればこれ以上嬉しいことはありません。