【2020年1月22日追記】
さいたま国際マラソンは2020年の開催を見送るという報道がされています。
中止の経緯と他の大会の情報はコチラを参考にしてください。
このブログは2019年12月8日に開催される「さいたま国際マラソン」を徹底解説します。前回に続き、今回はコースの攻略編です。初出場の方はもちろん、昨年からコースが変わったのでブランクのある方にも役立つと思いますよ!
前回の会場到着からスタートまで編はコチラから↓
はじめに
まずはさいたま国際マラソンのコースマップと高低図を見てみましょう。
さいたまスーパーアリーナをスタートして東に向かい、埼玉スタジアムを経由して戻ってくるコースです。
高低図を見ると中盤はフラットですが、特に後半にアップダウンが多くあるのがわかると思います。
いかに後半に体力を残せるかが勝負の大会です。
スタートの号砲からスタートラインを通過するまで
華々しくスタートの時間を迎えても、後ろのブロックは一向に動きません!
AブロックからGブロックまであって、全部で16,000人のランナーが走るので、最後尾がスタートラインを通過するのは15分以上かかります。
スーパーアリーナの周辺は高い建物が多く、日影も多いので寒さ対策は十分にしておきましょう。
ちなみに、制限時間は6時間ですが、この6時間のスタートは号砲が鳴った時から始まります。
つまり、スタートラインを通過するのに15分かかったら、残り時間は5時間45分です。
制限時間ぎりぎりでゴールを目指そうという方は注意してくださいね!
スタート~駒場競技場(8キロ地点)まで
スタートラインを通過してしばらくはランナーが多く渋滞が発生します。
自分のペースでうまく走れなくてもイライラしないようにしましょう。
無理して追い越してもペースを乱すだけで後で疲れます。
走り始めてすぐの1キロ付近で線路のアンダーパスをくぐります。
まだペースがつかみきれてないところにアップダウンがあるので慎重に行きましょう。
アンダーパスをくぐって右に曲がると旧中山道です。
さいたま新都心駅から北浦和駅付近までは非常に応援も多く、都市型マラソンらしさを感じられるポイントですよ。
5キロ付近で最初の給水所があります。
さいたま国際マラソンの給水所は非常に広く設けられており、各ポイントごとに10個近くのテーブルが用意されています。
しかも、それぞれ1/10、2/10という張り紙があって、このポイントにはいくつテーブルがあって、ここは何個目ですよというのを教えてくれています。
給水所は最初のテーブルが混雑する傾向があります。
なぜならテーブルがいくつあるかわからないから、取り損ねないように最初に取っておこうと考えるからです。
一方で、この大会はいくつテーブルがあるかわかるので、最初の方で慌てて取る必要はありません。
空いてるテーブルで確実に取りましょう。
給水所を超えて8キロ付近に駒場スタジアムがあります。
8キロの部のランナーさんとはここでお別れ、フルマラソンの長い道のりはまだ始まったばかりです!
駒場競技場~浦和美園付近(15キロ地点)まで
駒場競技場を超えると、国道463号に入ります。
ここから細かなアップダウンが続きます。
実際には数メートルの高低差なのですが地味に足に響いてきます。
マラソンで完走するコツは前半とにかく抑えること。前半に飛ばして貯金を作ろうと考えてはいけません。絶対にその貯金は後半吐き出して借金になります。
30キロを超えるころにはウォーキングデッドのようにふらふら歩く姿が多くみられますので…
体も温まってペースを上げたくなりますが、ちょっと遅いかなくらいのペースでいいんです。
余裕があったら後半ペース上げようくらいの考えていきましょう。
10キロ付近で新見沼大橋を通ります。ここは普段有料道路ですが、この日は閉鎖して16,000人のランナーが走ります。この辺りは応援もなく、風が強い時もありますが、前の人を風よけにするなどして体力を温存していきましょう。
15キロ付近の浦和美園では線路をまたぐ大きな橋があります。
前半の山場ですね。まだ体力的には問題ないと思いますが、登りは少し前傾姿勢にして歩幅を狭めてコツコツと、下りは力を抜いて楽に走りましょう。
浦和美園~埼玉スタジアム~折り返し~浦和美園付近まで(27キロ地点)まで
浦和美園を通過すると、埼玉スタジアムを目指します。
2回の折り返しポイントを経て浦和美園まで戻って27キロ地点になります。
この間はとにかく単調です・・・。でもアップダウンがないのでペースは安定させやすいと思います。マラソンは30キロからが勝負。無理せず淡々と行くのが正解かもしれません。
そういえば、ここまでエイドの紹介をほとんどしていませんでした。
さいたま国際マラソンのエイドは正直言ってショボいです(笑)
その土地の名物がエイドに並ぶ大会が多いですが、そもそも埼玉の名物って?という話なんですよね。
個人的には22.5キロ付近のエイドで用意されている「彩果の宝石」は好きです。そのくらいかな。
浦和美園~新浦和橋(37キロ地点)まで
浦和美園を越えて、いよいよ佳境に入ってきます。
行きで通った新見沼大橋を再び走ります。このとき天気が良ければ富士山がきれいに見えるはずです。
富士山を見る余裕があれば、完走は見えてくるかもしれませんね♪
そして36キロ付近でこのコース最大の難関、新浦和橋が立ちはだかります。
いちばんキツいときに、高低差が15メートルほどある橋を渡ります。
斜度7度ある坂で、写真で見るとあまり実感がわきませんが、走ると本当にキツいです。
ここは無理して走る必要ありません。歩いても大丈夫です。というか、完走ぎりぎりを目指す人はほぼ歩いてますし、4時間くらいでゴールする人もここは歩く人がいるくらいです。
ここで体力を使い果たすと残りの6キロが限りなく長く感じるので、無理は禁物ですよ。
新浦和橋~ゴールまで
難関の新浦和橋を越えれば、あとは大きなアップダウンはありません。
北浦和駅から入ったところは緩やかな下りです。
第3回大会までは、埼大通りを逆走するルートだったので、ここもひたすら登りが続くコースだったのですが、前回大会から変わったのでかなり走りやすくなりました。
ちなみに、今大会では38キロ付近のエイドでウナギの蒲焼が提供されるそうです!
でも、数量限定みたいですし、最後の方は残ってない可能性が高いかも・・・
さてさて気を取り直し、長い道のりもあとわずかです。
40キロ地点の最後の給水所で水分を補給して、あとは2キロを気合で乗り切るだけ。
このあたりは応援も最高潮。きっとあなたを後押ししてくれるはず。
国道17号から右に曲がれば、さいたまスーパーアリーナが見えてきます。
最後は笑顔でフィニッシュしてくださいね!
ゴール後の流れ
ゴール後は完走メダルとフィニッシャータオルが渡されます。
あと、ドリンクとパンも毎年渡されますね。今年もおそらく同じでしょう。
その後アリーナに戻って荷物を受け取る流れになります。
荷物を受け取った後に記録賞も受け取れます。記録賞の発行はスムーズで過去に待ったことはありません。基本的に、アリーナ内の運営は本当にスムーズです。
更衣室は朝と同じ女性は3F、男性は5Fなので移動が少し面倒ですが、荷物置き場のスペースが広いので、そこで着替えてしまう人もいます。通路をふさぐようなことをしなければ大目に見てくれている印象です。
最後にアリーナを出るところで靴につけていたチップを回収されます。
あとは、祝杯のビールを飲むなり、ゆっくりお風呂につかるなり、楽しい思い出を胸に思い思いの一日を過ごしてくださいね!
さいたま国際マラソンに向けて仕事終わりに練習したいなと思ったとき、さいたま市内でランステできる銭湯もあるのでコチラにまとめているので参考にしてください↓